体を使う遊びは大切な教育

幼児期の子どもの体を使った遊びは運動神経を育てるだけでなく、向上心や挑戦する心も育てます。また、体を使った遊びは基本的には1人だけでする、というよりは何人かで一緒にするものですので社会性も育ててくれます。ですから、家の中でじっとしているのではなく、できるだけ外で子どもと遊んであげるようにしましょう。一般的に子どもは8つの運動能力を育てることが大切であるといわれています。お聞きになったことがあるでしょうか。走る、跳ぶ、投げる、体の柔軟さ、リズム、素早さ、力の入れ方、そしてバランスの8つです。この8つの能力が育っていくと、やがて就学後に球技にしても陸上にしても運動をある程度楽しむことのできる子どもになるでしょう。これらの能力を育てるにはどんな遊びを一緒にしてあげるとよいのでしょうか。たとえば、親子で向かい合って手をつないで一緒にリズミカルにジャンプする、という遊びは一見単純に見えますが、跳ぶ、リズム、バランスといった能力を鍛えることにつながります。体を使った遊びも大切な幼児教育であることを忘れないでください。

幼児教室に入れても親の責任は変わらない

親が幼児教育に参加することは非常に大切です。つまり、幼児教室に入れるとしても幼児教室に任せっぱなしにしない、ということです。何故、親の参加がとても大切なのでしょうか?それは幼児がもっとも安心していられるのが親といる時間、とりわけ親に触れている時間だからです。幼い子どもはお母さんの膝の上で、もしくはお母さんに触れているときによく眠ってしまうものですよね。この安心感こそが物事を意欲的に学ぶときに非常に役立つのです。子どもには自分が行っていること、とりわけ学んでいることが親に認められているという肯定感が必要です。この自己肯定感は新しいことに挑戦したり、あるいはやってみたものの上手くいかなかったときに立ち直る力、再チャレンジする力を生み出します。逆にどんなに幼児教室で良いことを学んでも、親とのふれあいで安心感を抱くことができないと、子どもは親に認められることだけを求めて勉強するようになってしまう可能性があるのです。

幼児期にパターン認識能力を向上させる

「パターン認識能力」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか。これは多種多様な大量の情報の中から、何らかの意味を見出す能力のことです。実はこの能力、たとえば起業家になるにはIQよりもより必要であると考えられています。なぜなら、大量の情報の中からパターンを見つけることができるなら、それだけ問題をすばやく解決することができるからです。つまりこのパターン認識能力は問題解決力に直結しているということです。そしてこの能力、実は幼児期に身につける必要のある重要な能力なのです。幼児はそもそも繰り返し与えられたものを「パターン」として認識します。たとえば、お母さんの顔などです。ですから、この時期に繰り返し赤ちゃんが喜ぶことをしてあげると、この能力がより一層向上するのです。たとえば、赤ちゃんにはお気に入りのぬいぐるみであったり、おもちゃがありますよね。あるいはお気に入りの絵本など。親としてはほかのおもちゃでも遊ばせたくなりますが、実はこの同じおもちゃでの繰り返しの遊びがパターン認識能力の向上につながるのです。

ぶれない見方を持つ

学ぶことは幼児にとって変化に富んだ楽しいものであるべきです。そして、幼児教育は幼児の精神面、感情面、身体面が十分に養われる仕方で行われることが大切です。この点で幼児教育の目的を見失わないことはとても大切ではないでしょうか。注意しないと、親のエゴやプライドが幼児教育の主な動機になってしまうことがあります。最初は正しい動機で始めていても、途中で間違った方向に行ってしまうことは誰しも起こりえます。ここで大切なことは、わが子を他の子と比較しない、ということです。お母さんたちは、否応なしにこうした会話を聞く機会が増えると思います。「~さんの家の子どもはもう~ができるようだ」とか「~さんの子どもはIQが高いそうだ」といった話です。こうした話を聞くと、比較する気持ちはなかったのに、わが子と比べてしまってプレッシャーをかけそうになることがあるかもしれません。ですから、幼児教育をする上でお母さんがぶれない見方をしっかりと持っておくことはとても大切なのです。

感情的な安定は知性の向上にもつながる

赤ちゃんは生まれたその瞬間からお母さんの愛情を必要としています。渇望といっても良いかもしれません。幼児期に親から受ける愛情の程度は、その子どもの笑顔を浮かべる程度、感情面での発育、コミュニケーションの技術を習得する意欲に影響を与えると言われています。ある医科大学の学長は「発達期にある子どもは母親との親密な関係を持つべきである。子どもの他人に対する態度は、母親との関係によって3歳から5歳までに決定する。幼い子どもは母親の暖かさや愛情を経験する必要がある。そうした経験のない子どもは成長してから対人関係が不安定で、人々と容易に付き合うことができない」と述べました。乳児期はもちろんのこと、3歳から5歳までの母親との関係がどれほど重要かがよく分かりますね。知性や学力も結局は感情が安定していないとなかなか伸びづらいものです。ですから、幼児期は子どもが将来にわたって感情的に安定した人間になるためにとても大切な時期なのです。

早寝早起きを教える

幼児期に家庭で行うことのできる大切な教育のひとつに、早寝早起きを教える、という点があります。実はこれを教えてあげるのは簡単なことではありません。親自身が正しい生活のリズムを維持しなければならないからです。新生児期は子どもは昼と夜の区別がつかない状態で関係なく泣くものです。しかし、3ヶ月が過ぎた頃から赤ちゃんは昼と夜の違いが分かるようになってきます。しかし親が夜型の生活をしているならどうでしょうか。赤ちゃんは何ヶ月たっても昼と夜の区別がつかないまま、場合によっては昼夜が逆転してしまうことさえあります。それで親自身がまず夜型の生活をしないように十分注意して、同時に赤ちゃんのことも生活リズムが整うように助けてあげる必要があります。たとえば、朝はいつも決まった時間に起こしてあげるようにしましょう。そして、朝起きたときはたっぷり朝日を浴びさせてあげてください。そうすると夜、メラトニンという眠気をもたらすホルモンの分泌を促進してくれます。