幼いわが子がうそをついたなら

まだ幼いわが子が突然うそをつくようになります。大抵の親は愕然とするでしょう。また、こんな幼いうちから平気でうそをつく子どもになってしまったのか、と思ってショックを受けるかもしれません。しかし、実際のところ子どもは幼くてもうそをつくことがあります。うそをついたことで、すぐ悪い子になってしまったと考えて慌てないようにしましょう。むしろ、その時どんな反応を示すのが一番良いかをきちんと考えておくことが大切です。まず、わが子は何故うそをついたのか、そのことを正しく理解することが必要です。怒られることを恐れているからでしょうか。あるいは親にがっかりされたくないからでしょうか、何故うそをついているかを理解できれば、正しい方法で子どもを正すことができます。子どもは普通、親に喜ばれたいという気持ちを持っています。ですから、その気持ちを生かす仕方で普段から、我が家では正直に話すことがもっとも大切であること、正直に話してくれると親はどれほど嬉しいかを知らせておくようにしましょう。

ありがとう、ごめんなさいを言える子ども

一昔前は大家族が当たり前だったため、子どもは幼い頃から他人と一緒に物事を行い、他人と協力する協調性を自然と生活の中で身に着けることができていました。しかし、核家族化が進み子どもたちは家族のなかで兄弟たちと協力したり、譲歩したりといった協調性を身に着ける機会が少なくなっています。そこで、家族の中で意識的に幼児教育の一環として他の人と協力する協調性や社会性を身につけることができるよう助けていくことが必要です。そのために教えてあげるべき大切なこと、それは感謝の気持ちを表す「ありがとう」、間違ったことをしたときや相手を傷つけたときに許しを求める「ごめんなさい」という二つの言葉です。実は一見簡単にも思えるこの言葉を言うことができないがために、他の人とスムーズな人間関係を結べない人が増えています。子どもの頃から、素直にありがとうと言える心、そして謝ることを恥と思わない謙虚な心を持つことを育むなら、協調性、社会性を身に着けた大人へと成長できるのです。

幼児期になぜ?どうして?の思考パターンを築こう

幼児期の教育で重視したいことは、将来の土台を築く、ということ。つまり、幼児期に特別な学力を培えるよう教育する、のではなく、将来就学後にあるいはもう少し大きくなってから、学力や人としての社会性や協調性、あきらめない心といった力を伸ばすことができるような基礎を築くことが重要です。しっかりとした土台の上だけにしっかりとした建物を立てることができるのと同じです。幼児期の子どもは恐ろしいほどの速度でさまざまなことを覚えていきます。でも、暗記型の教育をしないように注意しましょう。むしろ、幼い頃から思考力を鍛えるように助けましょう。これは何か特別なことをするということではありません。いつも、どうしてだろうね?何でだろうね?~ちゃんは何でだと思う?といった質問をするということです。こうした質問をすることで子どもの脳には理由を考える、という思考パターンができあがっていきます。そしてこの思考パターンは好奇心や探究心を生み出し、それがやがては学力にもつながっていくのです。

人間力を磨く出会い

学力はあっても人とうまく付き合えない、任された仕事を最後までやり遂げることができない、想像力がない・・・残念ながら、最近の若者はこのように評価されてしまいます。悲しいことですが、そう思われても仕方がない状況が社会で多く見られるからです。想像力、忍耐力、コミュニケーション能力、こうした「人間力」はどうやって身につくのでしょうか。幼少期に磨かれ始めます。幼少期の経験が、大人になって大きく影響を与えていくというわけです。そう考えると、どんな幼児教育をするかはとても大切なことと言えますね。最近、人気が出てきた芸人の一人が文学界で有名な大きな二つの賞にノミネートされたことが話題になり、今また読書が注目を浴びています。識字離れが増えている現在、本を読むことが見直されています。読書は、人の想像力を育みます。特に、感受性の強い幼少期に、多くの良い本に出会うことは、その子のその後の人生にとって大きな財産、糧になるでしょう。「人間力」は、多くの出会いによって磨かれるのです。

幼児期に英語の耳を作る

我が子には幼いうちから英語を習得してほしい、そんな風に願っているお父さん、お母さんは多いのではないでしょうか。大人になってから英語を習得することの大変さを嫌というほど分かっているからです。最近では幼児期から英語を学ばせる幼児英語教育が非常に流行っていますよね。では、実際に英語教育というのは幼児期から始めることに意義があるのでしょうか。やはりあります。1~3歳までは人間にとって「耳の黄金期」とも言われており、正確に聞き取る耳を作るうえでもっとも優れた時期だからです。大人になってから英語を聞き取ろうと思っても、本当に難しいですよね。これは皆さんお分かりになると思います。人は聞くことのできる音しか発音できない」と言われていますから、聞き取れる耳を幼児期に作ることで発音する、話すこともできるようになるということです。幼児期の英語教育はお母さんの工夫次第で高いお金をかけなくても行うことができます。どのように行えるかについてはまた取り上げたいと思います。

レッジョ・エミリアにおける実践教育法

レッジョ・エミリア・アプローチという幼児教育法をお聞きになったことがありますか?これは北イタリアのレッジョ・エミリア市で発祥した幼児教育の実践方法です。この教育は芸術の歴史が深いイタリアならではの教育法で、芸術を通じて子どもの想像力や自主性の発育を促すという方法です。1991年に「Newsweek」誌上で世界で最も優れた教育のひとつとして絶賛されて以来、その教育法は全世界が注目するところとなってきました。このアプローチ法の理念は子どもたちそれぞれの意思、個性を尊重して、個々の感性を生かすことが重要であるというものです。では具体的にどのように教育するかというと、たとえば保育士以外にも美術の専門家と教育の専門家が保育園に配置され、子どもの創造的活動を支援するようです。つまり幼い頃から本物の芸術に触れたり、また自分自身で芸術を楽しむ環境を整えるということです。子どもの頃からアートに触れることで自由な発想や創造性が培われるのではないでしょうか。

あの子も始めた幼児教育、うちはどうしたほうがいい?

お母さんの立場の方からすると、いつも遊んでいるお友達が幼児教育の教室に通い始めたりすると、うちも通ったほうが良いのかなとか、何か幼児教材を購入して始めたほうが良いのかな、と思ってしまうものですよね。答えから先に言うとやはり幼児教育には行うだけのメリット、効果があることは間違いありません。実際、ある調査によれば4歳児の45%以上は何らかの習い事をしている、という結果も出ています。もちろん、これはとにかく習い事をさせたほうが良い、という意味ではありません。では、幼児教育にはどのような効果、メリットがあるのでしょうか。まず人間の脳は6歳ごろまでに80%が形作られることはご存知かもしれません。つまり、それまでに脳が良い刺激を受けるなら、それだけ良い成長をするということなのです。こうして就学前に学ぶための基礎力を培うのが幼児教育の最大のメリットです。人の話を聞く力、あきらめない心、これらは就学後に学力をつけていく上でとても大切な基礎力です。こうした力を幼児教育で身につけるのです。

幼児教育教材から良い絵本を知る

皆さんは子どものために絵本を読んであげていますか?親が子どものために絵本を読んであげることは、親が子どもにしてあげられる最高のプレゼントのひとつです。日本にはたくさんの良い絵本があります。でも、どんな絵本を選んだらよいか分からないことがありますよね。そんなときには幼児教育の教材を使ってみるのもよい方法と言うことができます。たくさんの幼児教育法があるわけですが、その中でも絵本の読み聞かせを教材として取り扱っている教育法も多くあります。たとえば30年以上にわたって多くのお母さんに支持されてきた「家庭保育園」などはその代表と言えるかもしれません。家庭保育園では選りすぐりの絵本を教材として準備しているだけでなく、絵本の読み聞かせの効果的な方法も教材として扱っています。ですから、お母さんたちは選ばれた絵本を最も効果的な方法で読み聞かせてあげることができるのです。こうした幼児教育教材から良い絵本を知るのも良い方法ですね。

子どもの真似する力を伸ばしてあげよう

子どもは、人をとりわけ親を真似する偉大な能力を持っています。真似するというのは言い換えれば それだけ子どもに観察力が育ってきた証拠でもあります。ですから、そんな子どもの真似する力、観察する力を最大限に生かしてあげることは重要です。真似することによって、子どもは心も体も成長させることができるからです。たとえば、子どもが歩こうとするのは親が歩いているのを見ているからです。毎日、お父さんお母さんが歩いているのを見ているので、自分もそれを真似して歩こうとしようとするのです。おままごとをしたがるのも、やはりいつも家で食事を作っているお母さんを見ているからです。女の子であれば、それを見て自分も同じことをしてみたい、と思うわけです。子どもにそうした真似したいという気持ちがあることが分かったなら、ぜひ一緒にその真似事に付き合ってあげるようにしましょう。そうするなら子どもは、自分にもできるんだ、という気持ちを持つことができ、また実際に将来行うときの良い準備となるからです。

ゆっくり、はっきりと、でも少しレベルをあげて話しかける

赤ちゃんに話しかけてあげるのは親にとってとても幸せなことです。親の声に反応して笑ったり、声を出している赤ちゃんを見ると本当に愛おしく感じるものです。親はついつい可愛さがあまって赤ちゃん言葉などで話しかけてしまいがちですが、それが赤ちゃんの言語能力の発達という観点からあまりよろしくないことは、きっと皆さんもご存知でしょう。赤ちゃんの脳はきちんとお母さんの話しかける言葉を聞き取り、それを分析しています。ですから、少ない言葉で話しかけようとするのではなく、むしろゆっくり、はっきりとした声できちんとした文になるような話しかけをしてあげるようにしてください。たとえば「寒いね」とだけ話しかけるよりも「今日は外で雨が降っているから寒いね」といった仕方で話しかけてあげるなら、赤ちゃんの脳はそのお母さんの言葉を処理しようと一生懸命働きます。こうした働きかけが子どもの言語能力へと結びついていくのです。ゆっくりはっきりと少しレベルの高い話しかけを心がけましょう。